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時間ができたら何をしたらいいか分からない中途半端人間を脱しようとするブログです☆

『イノセンス』感想

久しぶりにブログを再開してみます☆

今回はアニメの感想を少し。

 

イノセンス』は2004年公開の押井守監督アニメ映画であり、『GHOST IN THE SHELL攻殻機動隊』(95年公開)の続編として作成された作品です。

極彩色の美しい映像と川井憲次さんの女性コーラスをつかった透き通る音楽が印象的で、和洋中華が見事に織り交ざった不思議な世界を作り出しています。

今回数年ぶりに見返してみて、「映像がまるでゲームの世界みたい!」という若干本末転倒?な感想もったのですが、それはCGで作り出された世界が現実にはあり得ないほど美しかったからなのか、カメラワークがそれと似ていたからなのか…なんでだろう(キムの屋敷ループのところがまさに最近のゲームで見たことあるぞ、こんなん!と単純に思ったのです~)。

 

お話は攻殻機動隊好きならお馴染み、事件を解決しながら、アンドロイドと人間の相違や存在について哲学的な問いをしていく内容。

GHOST IN THE SHELLで少佐(草薙素子)が失踪した後の設定、ということで残念ながら少佐のお姿自体は登場しないけれど、別の義体に入った少佐は、バトー曰く守護天使として出てくるので、田中敦子さんの少佐もきちんと堪能できるのは嬉しいところ。

他の攻殻機動隊シリーズと異なり、哲学的引用(旧約聖書などなど)がたくさん出てくるので、最初は理解するのが難しいかもしれないけれど、印象的な言葉も多くあって、考えさせられます。

トーと組むようにトグサに指示した荒巻の言葉「シーザーを理解するためにシーザーである必要はない。」や、バトーや少佐が発した「孤独に歩め。悪をなさず、求めるところは少なく。林の中の象のように。」

「人は概ね自分で思うほどには幸福でも不幸でもない。肝心なのは望んだり生きたりすることに飽きないことだ。」はバトーのセリフだったかな。

特に最後のセリフは今の自分には刺さるところです。飽きっぽいからなあ。

古典などを引用する手法については、同じProduction I.G作品である『サイコパス』(2012年テレビアニメ)が継承しているのだと勝手に思っています。そちらも第

1期は面白いのでそのうち見返して感想を書くかもしれません。

 

ちなみにDVDだと、Introductionとして15分間、イノセンス攻殻機動隊)の世界観・用語について、トグサが本編やGISやSACの映像を交えながら分かりやすく解説してくれています。攻殻機動隊を見たことない方もこれを見ることによって物語の理解にかなり役立ちますし、既にほかのシリーズを見たことがある方もいろんな映像が出てきてわくわくすると思うのでオススメです!ですので、個人的には、youtubeで見るより、ちゃんとDVDとかで見たほうが絶対的に良い作品だと思いますよ~(実は私自身が数年前に見たときはyoutubeだったのですが、正直あまり良さが分からなくて…ははは。最初からDVDでちゃんと見れば良かったなと少し後悔しているのです。)

 

ロマンス要素は全くない映画ですが、バトルと哲学要素、音楽と映像美はふんだんに盛り込まれています。気分転換したい、普段とは違うことを考えてみたい気分の時にはいいかもしれません♪

ちなみに疲労困憊の時にはおすすめしません。頭つかって少し疲れるから(笑)

 

話は少し変わりますが、攻殻機動隊GISが実写映画化されましたね。

日本では4月7日が公開だとか。

荒巻が北野武かい!て感じもしますが(笑)、楽しみ半分、怖さ半分で待っています~(*^-^*)

 

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