川原泉『甲子園の空に笑え!』白泉社
本日は、ちょっと漫画の紹介をばしようかと思います。
これからもちょこちょこ読了したものを紹介していく予定です~。
こちらの作品は、ちょいと古臭い(といったら大変失礼なのですが)、ゆるゆるな絵にほんわかする少女漫画な短編集。
昭和を感じさせる絵ですが、きらきらおめめが2/3を占めるようなお顔ではございません。
ゆるゆるとは言いましたが、ベタもトーンも適度に使用されているため画面真っ白ではなく、読みやすいのでご安心を。
(白すぎるとたまに目がチカチカすることってないですか?え?年のせい?)
日常を切り取っているような、そうでないような世界がふんわりとしたテンションで描かれています。
ふんわりといっても、扱うお題は「甲子園」と「殺人事件」と「フィギュアスケート」という熱血、シリアスに寄りがちなもの。
そこを天然ちゃんではないながらどこか抜けている、そんな人たちが織りなす物語として、短すぎず長すぎない適度な分量で、なおかつぶっ飛んだ展開をもって楽しませてくれます。
恋愛要素はメインではなく、付随要素としてちらりと出てくる程度ですので、キュンキュン成分を補充したい方向きではないかもです。
字もどちらかというと多めですので(前述のフィギュアスケートのルール説明などなど)、ほんとーに全く頭を使わず、絵を眺めて楽しみたいときは別の漫画の方がいいかもしれんです。
ゲートボールの知識をなんとなく得たい方には推奨ですよ(笑)
読了後には優しい余韻を味わえます。
現実世界の負の感情に疲れたとき、飲み込まれそうになったときに、癒される一作ではないかと思います。
それでは作中で一番好きなセリフで締めておしまいといたします(*'ω'*)
…あーきょうも
運が良いといいね
楽しいといいね
幸せだといいね